昔、何かで読んだ事があるが、
トラブルというものは、何もかも色んなものが
同時にやってきて「ダマ」のようになってしまうのが
トラブルであると。
「ダマ」とはそう、糸がこじれて、もつれて
ひとつの固まりになってどうにもならない状態の事。
血液の流れと似ているかもしれない。
血液の流れに障害をもたらす血液の「ダマ」は
いろんな病気の原因になる。
つまり、その「ダマ」の状態にパニックになる事、
どうしていいかわからず投げ出してしまう事、
または、まるまる見過ごしてしまう事、
そして、どんどん「ダマ」が大きくなっていく事、
それがトラブルである。
根本的な解決策はというと
その「ダマ」自身を切り取ること・・・ではなく
一本、一本ほどいていくこと以外にはない。
落ち着いて対処すれば、さほどたいしたことではない。
「ダマ」の状態が、大問題なのであって
「ダマ」の原因は、とても簡単な結び目の集合に過ぎない。
もしトラブルがあれば、その場の解決は迅速に行うとして
後日、その原因をゆっくり解明していかねばならない。
トラブルの素は、決して難しい技術的な問題ではない。
きわめて初歩的な人的ミス、不注意、心がけの問題がほとんどだ。
改善しようと思えば、いつでも誰でもできることなのだ。
だから一番難しいのかもしれない。
ほぼ毎日のようにあるトラブルに対して
その原因の究明と「ダマ」にならない工夫を日々、
ちびちびやっていくしかない。
それが成長ってもんであろう。